思ひわび さても命はあるものを 憂きに堪へぬは 涙なりけり
 
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【2015.01.15 Thursday 】 author : スポンサードリンク
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私的・林檎もぎれビーム解題


先だってニコニコに上がっていたこの作品で
林檎もぎれビームの歌詞をじっくりと見たんですが
画像の達筆ぶりもさることながら
やっぱオーケンは凄いよなぁ・・・と感心
冒頭の歌い出し部分ですが

君が想うそのままのこと歌うだれか見つけても
すぐに恋に落ちては駄目さ
お仕事でやってるだけかもよ


君の孤独分かってるよな凄い話に出会っても
すぐに神と思っちゃ駄目さ
マニュアルで嵌めてるだけかもよ

これは本当に大事な部分でして
16の年から、仏教に足を突っ込んで20年
宗教関係の良かれ悪しかれを
そろそろ口に出来るかなという位には
業界を見聞きし、馬齢を重ねたワケでございますが
twitterを始めた頃にpostしたように

しかしtwitterはじめてから、このかた
毎日毎日、宗教が〜みたいなTLがありますが
声を大にして訂正したい…「思想」が人を動かすんだと


科学・疑似科学・政治・宗教・哲学・箴言・人生訓など
人間、自分がこ う考えるという根拠の思想があって
それを選択して行動しているワケで
何を信仰しようと自由なんですが盲信や
無批判に使用すれば等しく身を滅ぼすモノ です
ツールが何であれ人を動かすのは思想なんだと言いたい


行動の基盤となるのは「思想」から導き出された
価値判断であって、それらを基準として
その時代、その地域で了解されている
常識(コモンセンス)と照らし合わせ
身と口と心を動かし善悪好悪など
諸々の感情を生じさせており
本能的な欲求ですら通常時であれば
これらの判断の下位になるので
どれだけ思想、言い換えればモノの見方や
考え方の基準というモノが重要かという話ですが

だいたいは親族・友人・学校など共同体で
喋ったり、見聞きしたものから獲得されたり
テレビ・新聞・ラジオ・漫画・小説・ネットなど
メディアから取捨選択の後に無意識に抽出し
あたかも最初から自分がそのように考えていたかのように
俺が思うに〜とか一席やり始め
結論に至る歴史・思想的な根拠を聞かれても
そう思うからそうなんだと逆ギレをする
比較文化論の試み・山本七平 参照)

プレイしてないゲームの事を聞かれて
ちら見したゲームサイトの評判そのままに垂れ流し
反論されると、なんでか腹が立ち
思わずムキになってしまうようなモノじゃないかと
(それはそれとして
シュタゲは良作でした)

これと同じような事は仏教関係でも顕著でして
ネットやテレビに比べますと
見よう・調べようという意思がないと成立しませんし
興味が出て、より深く調べたい時などは
身銭を切って書籍などを購入する場合が多いので

モロに影響されたり
信者化が激しかったりするんですな


この自分自身が選んだ本であるからとか
コミットメント一貫性の法則などが働き
更に著作を追い求め、嵌ってしまい
程よく頭の中が煮立ってきますと

だけど想い止められぬなら
信じ 叫べ 合言葉
共に歌え すべて変わると
変われ 飛べよ 飛ぶのさ

となって参りまして、歴史的な経緯や
それらの問題を取り巻く環境などは目もくれず
執筆者が語る対立構造や問題意識など
そのまま、自分の見解として無意識に流用し
自分がいっぱしの知恵者であると錯覚したりいたします

変わった貴方を誰に見せたい?
ないがしろにしてきたヤツに

変わった貴方を誰に見せたい
あからさまに見くびったやつ、あいつらにだ!

などは正にこれで、今まで大して興味が無かった事でも
本で批判されてるような事柄に出くわしますと
あたかも親の仇に出くわしたように吠え立て
同じ問題意識を共有しない人間は世界の敵で
お前は誰と戦ってるんだ?となりがちですし

さあ行こうぜ絶望の僅かな (こっち側へ!)
きっとシャングリラだよ君となら
合言葉 (林檎・もぎれ・ビーム!)

と、まあブッ飛んだ状態になり
こうなりますと他人の話にはまず耳を傾けません
ですから、卓越した知見や知識に触れた時でも
相手はお仕事でやってるかも知れない
マニュアルがあってやってるかも知れない
これ位の姿勢で、全ての物事は
割り引いてから見聞きしませんと
熱気や勢いに呑まれる事も多々ございます

仏教関係の書籍なんかで仏教を「学んだ」人を
今までにも数多く見て参りましたが
日本仏教の著作に顕著な
人生論にオレ流解釈な仏教を重ねるとか
上座系仏教の著作に顕著な
釈尊のオリジナルを現代に伝えるとか
チベット系の著作に顕著な
仏教の最終形態にして秘奥義満載とか
こういう主張を丸呑みにしてしまいますと

割と電波ゆんゆんな状態と紙一重でして
今までにも宗派仏教・南方・チベット系の
伝授会や講習会で多数お見かけしましたが
大体「これが最高で他はクソ!」みたいな仕上がりで
何年かして別の会場で見かけると
今度は批判してた方に移動してたりなど
かなり面白いことになってしまいます

仏教系は基盤になっている
基本思想が体系だって確かなだけに
説得力もインパクトも凄まじいんですが
(もん)(し)(しゅう)と言う
見たり聞いたりした事を、まず自分の頭で考え
批判意見や著者の立ち位置などを調べ
より分けや剪定を済ませ、それでも
納得したらその道を修めていくという
こういう過程を無しに、無闇に突き進んでいきますと
愛のお仕事にしてやられてしまい
気がついたらエライ場所に立ってる事もありますし
戻れなくなっている事も往々にしてございます

また熱狂するほど冷めやすくもなるものでして
丸呑み無批判な人が内心の焦りや
居心地の悪さ・ズレを感じ始めた心境などは

でも何処へ行ったとて同じだろうか?
(アナタはまだ探してさえないのよ)
この絶望の夜は明けるのだろうか?
(アナタに一つ教えてあげるわ)

このように見事に描写されており
まだ探してさえないのよという歌詞には
我が身を省みてもゾクッとくるモノがあります
リフレインパートの様に突き進むか
ちょっと立ち位置を見直すかは
人それぞれでございますが
いみじくも「攻殻機動隊」講談社コミックス版で
荒巻課長が呟いているが如く

「立ち止まってモノを考えられるのは人間だけなのだ」

と、いう言葉もありますから
早急に結論を焦らず、じっくりと吟味し
取捨選択を行っていく事も重要だと感じます
以前、twitterでブラックラグーンの広江礼威さんと
なんで皆、安易に普遍や絶対を求めるのかという
そんな話になったおり、取りあえず保留を覚え
心に棚を作るって事は重要な話ですわなぁ・・・などと

価値相対化を行ってシニカルに成れと言うのではなく
しっかりと聞・思・修を行った上で
依って立つ思想を積み重ねた人の中には
激しい炎ではなく燠火のような暖かさがあり

20年の坊主生活の中で
この人は成就してるなって人は
何人かお会いしましたが
良さも駄目さも 飲み込んだ上で
問えば語るも、決して声高に何かを発したり
他を貶めて自らを称揚したりいたしません
こと仏教関係に限って言えば

日本でもチベットでも南 方でも声のでかいのと
これが最高みたいなのは割り引いて見るべきだと

秋の夜長に林檎もぎれビームを聞きながら
しみじみ思ったりするワケでございます

また筋少ファンからいたしますと
林檎もぎれビームの歌詞は
題名になった林檎おくれC事件などに関連し
アルバム レティクル座妄想に収録された
思想・趣味・思考など熱狂から急速に冷めていく厨二病的な
展開を歌い上げた「ノゾミの無くならない世界」
と軸を同じにしてるモノだと感じる次第

武術関連もそうですが、腰を据えてやろうと思わず
表面的な部分に熱狂的であればあるほど
消費し尽くして、飽きるのも早くなるモンでございます

【2009.11.12 Thursday 00:59】 author : 仁鐵
| 徒然 (日記) | - | trackbacks(1) |
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ザリガニとお姫様
http://bouzumekuri.jugem.cc/?eid=321  私は東京の足立区に生まれました。子供のみぎりは、甘美さを添えられた思い出に彩られています。補助なしの自転車を乗る夢を見て、朝早くからその練習をしてみたり、遠くにある田園地帯に、口の悪い話ですが、「ハタラキババア
| ツキハモウロウ | 2009/11/12 11:36 PM |

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